《3D絵》F画伯 2000
売約済み《段ボール画》とともに売却が決まった
FLJことF画伯の2000年の作品です。
この風変わりな作品は、
ある人物の依頼によって描かれたものです。
当時の資料によると、
F画伯はカマイユと呼ばれる
テンペラと油彩の混合技法によって
この作品を書きあげたといわれています。
彼がテンペラ技法に着目したのは、
師事した教授が壁画作家であったことと無関係ではありません。
人物をテンペラでモデリングし、
仕上げの彩色を油彩でおこなうなど、
見た目以上に手間のかかるお仕事なのです。
そんな面倒な依頼を、
暮れもおしつまった2006年の12月に
引き受けてしまったF画伯ですが、
作品は無事完成し、依頼主のもとに郵送されました。
現在、F画伯は銀座の老舗画廊を拠点に活動中です。
なお、Fというのは愛称ですので、
それをもとに作品を探しても見つからないので、
探さないようにしてくださいね。
作風もだいぶ変わってしまいましたので、
なかなか見つけるのは大変かもしれません。
今回、絵を手放した人はこう語っています。私は彼の昔の絵のほうが好きでした。
もちろん、今の絵も素敵かも知れませんけれど、
それでも、昔のイッちゃった絵のほうが素敵です。
でも、世間の人はみんなイッちゃってないので、
イッちゃった絵なんて誰も買わないのかしら。…
私もイッちゃってる絵、大好きです。
【有坂りさこ=奥澤記念美術協会論説委員】